【 治療院集客 】集客のための広告コストを効率化する具体的な方法

治療院集客の課題

治療院の集客で事前に考えるべきことは、広告コストです。

治療院の集客で「広告を出しても思うように患者が増えない」「費用ばかりかかって利益が出ない」という悩みは非常に多く見られます。

広告は新規患者を呼び込むための重要な手段である一方で、運用方法を間違えるとコストだけがかかり、リターンが見込めません。この記事では、治療院が広告コストを効率的に使いながら、安定した集客につなげるための実践的な方法を解説します。

個人で経営している治療院だからこそ、費用対効果の部分は意識したいところです。広告をこれから出稿しようと考えている方は必ずチェックしておきましょう。

広告の前に確認すべき指標はCPA（顧客獲得単価）

広告費を最適化するには、まず自院の現状を数字で把握する必要があります。なかでも最も重要なのがCPA（Cost Per Acquisition）です。

CPAとは、一人の新規患者を獲得するために必要な広告費のことを指します。

例えば月に10万円の広告費を使って20人の新規患者を集めた場合、CPAは5,000円となります。この数値をベースラインとし、ここから下げるための戦略を講じることが、広告コスト効率化の第一歩です。

実際には、CPA以外にも確認すべき項目はもっとあります。媒体や実施する集客施策別で追っていく項目は変わってきます。

CPAと一緒に分析していくべき項目

指標	内容	CPAとの関係性・重要ポイント
CVR（コンバージョン率）	LPや広告を見た人のうち、どれだけが実際に購入や問い合わせに至ったか	CPAが高い場合、CVRが低い可能性がある。LPの改善余地を探るための重要な指標
CTR（クリック率）	広告表示に対してクリックされた割合	クリック率が高い＝広告が魅力的／ターゲティングが合っている可能性が高い
LTV（顧客生涯価値）	1人の顧客が生涯でどれだけ利益を生み出すか	CPAが多少高くてもLTVが高ければ利益が出る。長期的な視点での判断基準
ROI（投資利益率）	費用に対して得られた利益の割合	CPAが安くてもROIが低ければ、利益が出ていない可能性あり
ROAS（広告費用対効果）	広告費1円あたりの売上	CPAと比較して、費用に対してどれだけ売上を上げられたかを把握するために必要
CPC（クリック単価）	1クリックにかかった広告費用	CPCが高ければCPAも高騰しやすい。広告の設計や入札戦略の見直しポイントに
インプレッション数／リーチ数	どれだけの人に広告が表示されているか	そもそもの母数が少なければCPAは不安定。スケーラビリティの確認に使う
離脱率・直帰率（LP指標）	LPに来たがすぐに離脱した割合	コンテンツや導線の問題を示唆。CPAが高い原因分析の材料に
CVの質（リードの質・成約率）	コンバージョンした人の中で、実際に契約や購入に至った人の割合	CPAが安くても“質の低いCV”ばかりだと意味がない。営業効率や成果への影響大

広告の無駄をなくすには「ターゲティング」の精度がカギ

広告の費用対効果が悪い場合、そもそも誰に向けて広告を出しているかが曖昧なケースが多く見られます。

例えば「肩こりで悩む30代女性」「産後の骨盤矯正を希望する育児中の母親」など、理想の患者像を明確に設定することで、広告の訴求力が格段に上がります。

さらにGoogle広告やSNS広告では、地域・年齢・性別などの属性でターゲットを絞り込むことが可能です。例えば、自院から半径3km以内に住む40代女性を中心に広告を表示させることで、来院の可能性が高い人に集中して予算を使うことができます。

最近のGoogle広告では、YMYLカテゴリーに対して厳しくなってきています。
以下のようなキーワードは設定ができないので気を付けましょう。
・○○施術で改善
・根本改善
・姿勢が良くなる
医療を連想させるキーワードに関して厳しい基準が設けられているのでGoogle広告は慎重に進めるようにしましょう。

媒体ごとの特徴を理解し、費用対効果の高いチャネルに集中する

広告コストを削減するためには、あらゆる媒体に手を出すのではなく、成果が出るチャネルを見極めて集中投資することが必要です。

Googleリスティング広告は、「今まさに治療院を探している人」に向けてアプローチができます。例えば「整骨院　腰痛　池袋」などの検索に広告を出すことで、来院の可能性が高いユーザーに限定してアピールできます。

運用を通じて、効果の薄いキーワードは停止し、反応が良いものに絞ることでCPAを下げることが可能です。

LINE広告では、近隣地域のユーザーに直接リーチでき、クーポンや初回特典とセットで訴求することで反応率が高まります。InstagramやFacebookではビジュアルのインパクトが重要です。例えば、姿勢矯正のビフォーアフターの写真や、清潔感のある院内の雰囲気を見せることで、安心感を与えながら興味を惹くことができます。

今後､SNS広告は競争が激しくなる市場です。そのため、デザインの要素・マーケティングの要素も掛け合わせていかなければなかなか効果が出てこない時代が来る可能性が高いです。SNS広告の出稿を考えている場合には、早めに動くようにしましょう。

ランディングページや予約ページの質を高める

いくら広告でアクセスを集めても、予約につながらなければ意味がありません。ユーザーが広告をクリックして最初に見るページ、いわゆるランディングページの構成や内容は極めて重要です。

まず、ファーストビューでは「誰の、どんな悩みを、どう解決するのか」を明確に伝える必要があります。

例えば「デスクワークでつらい腰痛が、1回30分の骨盤矯正で楽になる」といったメッセージが効果的です。また、予約ボタンはスマホの画面に常に表示される位置に配置し、迷わず行動できる導線を設計します。

 整骨院・接骨院・鍼灸院・整体院の各種キャッチコピーの一例はこちらをご覧ください。

さらに、実際の患者の声やビフォーアフターの写真、施術中の様子などを掲載することで、信頼感を高めましょう。読み込みが遅い、スマホで見づらいといった問題も機会損失につながるため、サイトの表示速度やモバイル最適化も重要なポイントです。

LPのデザインは、確実にモバイルファーストで文字の大きさ・デザインを組み立てることが重要です。LPの作成後のモバイル表示状況は必ずチェックしておきたい部分です。

SEOと口コミによる無料集客を強化する

広告に依存しすぎないためには、自然検索によるアクセスを増やす工夫も必要です。

その具体的な方法は「地域名＋症状名」で上位表示を狙うことが王道です。たとえば「八王子市　坐骨神経痛」や「横浜　産後　骨盤矯正」などです。

 MEO攻略に関してはこちらをご覧ください。

そのためには、定期的なブログやコラムの更新が効果的です。患者様の悩みに寄り添った情報を提供することで、SEO効果だけでなく、サイト全体の信頼性向上にもつながります。また、Googleマップでの口コミも検索結果に大きく影響を与えるため、施術後に患者に口コミをお願いする仕組みを取り入れることをおすすめします。

リピートと紹介によって、広告の価値を最大化する

広告で新規患者を1人集めたら、それを1回きりに終わらせず、再来院や紹介につなげることで、広告費の効率は飛躍的に上がります。

集客が常に必要な状態＝離反率が高い可能性があります。患者様の満足度を上げ、離反率を下げるように取り組むことで、広告費を高めることなく済みます。

まず、初回の施術後には次回予約を提案し、LINEやWeb予約でスムーズに再来院できる導線を整えます。

次に、紹介特典の仕組みを作ることで、1人の患者が2人目を連れてくる可能性を広げます。紹介率は、月の新規数のうち30％以上が基準です。これを下回る場合には集客コストが高くなっていき、売り上げの伸びも鈍化していきます。

回数券を売るための治療院ではなく、適切な治療院経営における視点で広告は考えていくのが大切になってきます。

広告費の効率化は「数字管理」と「改善の継続」が鍵

広告費を効率的に使うためには、出稿して終わりではなく、常に数字を見ながら改善を繰り返すことが重要です。

月ごとの広告費、新規患者数、リピート率、紹介数などを記録し、数値の変化をもとに判断していきましょう。広告の成果が出るまでには一定の試行錯誤が必要ですが、データに基づいた運用を行えば確実に成果につながります。

Kuruinでは、広告運用はもちろんですが新規集客の安定化や売上アップに必要なサポートを行っています。マーケティング×デザインの力で、治療院の特徴に合わせた意図的な経営をサポートしています。

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