【 整骨院/接骨院 】新規開業時の不安を解消する具体的方法を解説!

整骨院/接骨院の新規開業時の不安を解消する方法

整骨院・接骨院の新規開業を考えたとき、多くの先生が同じような不安を抱えます。
「本当に患者様は来てくれるのか」
「売上は安定するのか」
「広告費をかけ続けなければならないのではないか」
「技術には自信があるが経営は未経験」

これらの不安は、決して特別なものではありません。むしろ、ほぼすべての開業院が通る道でもあります。

ここで重要なのは、不安を感情論で処理するのではなく、「構造」と「数字」で分解し、対策を持った状態で開業を迎えることです。

今回の記事では、整骨院・接骨院が新規開業時に感じやすい不安の正体を整理し、それぞれに対する具体的な解消方法を解説していきます。

新規開業時にやるべきことや分析方法についても解説した記事がありますので、気になる方はご参照ください。

CONTENTS

新規開業時に多くの整骨院・接骨院が抱える不安

患者様が本当に来るのかという不安

最も多い不安が「集客」に関するものです。
開業前は立地や内装、設備に意識が向きがちですが、開業後に直面するのは「待合室に誰もいない時間」です。

この不安の本質は、「集客の再現性」を理解していないことにあります。
多くの院が「チラシを撒く」「SNSを始める」といった断片的な施策だけをイメージし、全体設計がないまま開業してしまいます。

治療院マーケター

開業したら「来る」のではありません。開業前の仕掛け(認知活動)などを通して、最終的に「来る」という結果を生み出すことができます。

売上が安定しないのではないかという不安

開業初期(~約3ヶ月)は売上が不安定になりやすく、月ごとの数字に一喜一憂しがちです。
特に自費施術の比率が低い場合、来院数の増減がそのまま売上に直結します。

この不安の正体は、「月商の構造」「損益分岐点」を把握していないことです。

開業前に確実に、いくら売上を出せば良いか?というのはザックリ見ていると思いますが、それを戦略的にいつまでに達成するのか?どうやって数字を生み出していくのか?というのが曖昧だとなかなか難しいスタートになります。

広告費がかかり続けるのではないかという不安

「広告を止めたら患者様が来なくなるのではないか」
「ずっと広告費を払い続けなければならないのではないか」

この不安は、短期集客と中長期集客の違いを理解していないことから生まれます。
集客自体、時間軸と反応の2点から分解して、今何をしたら良いのか?というのを判断していくことが求められます。この流れを事前に決めておくことでつまずくことなく運営ができるようになります。

NG例

  • 「集客が思わしくないから○○をやる」
  • 「集客状況が悪いから広告をかける」
  • 「開業したけど全然人が来ないから広告を行う」
治療院マーケター

こういった考え方は、行き当たりばったりで後手の反応なのでマイナス面を補うまでに時間もかかりやすいという傾向はあります。

しかも本質的に考えれば、”広告でしか集客できない”というのはリスクの高い状況です。
広告は基本的に数字を伸ばしていくときに使用していくのが個人院の戦略であり、数字達成のためだけに広告を活用すると悪循環が生まれかねません。

経営やマーケティングが分からないという不安

技術には自信があっても、経営やマーケティングは未経験という先生は非常に多いです。
しかし、実は整骨院経営に必要なマーケティングは、複雑な理論ではありません。

必要なのは「患者様目線(顧客視点)」「導線設計」です。
この2つがしっかりと構築できていれば、いわゆるマーケティングという部分ができていると言えます。

  • 患者様にとって何が必要か?
  • 患者様から見たらどう感じるか?
  • 検索したあとの行動はどうなる?
  • 何を見たら行きたいと思う?

これはあくまでも例ですが、こういった思考をベースに戦略を組み立てることができると集客という最終的な結果も生まれやすくなります。

不安を解消するために最初にやるべき考え方

不安は「情報不足」から生まれる

開業時の不安のほとんどは、感覚的なものではなく「知らないこと」から生まれています。
逆に言えば、事前に仕組みを理解していれば、不安は大きく軽減されます。

重要なのは「頑張ること」ではなく、「設計すること」です。

情報のインプットを行い、適切な設計を組み立てることができれば不安は解消していくことが可能になります。

治療院マーケター

また、何に不安を感じているのか?という点をしっかりと紙に書き出して抽出することも重要です。

  • 今、何が不安なのか?
  • その不安の根源は何か?
  • どうすれば解決できそうか?
  • インプットは十分か?
  • 行動量は伴っているか?

こういった基本的な要素を書き出して、YES or NOで判断していくようにしましょう。

開業前に必ず整理すべき3つの数字

不安を解消するために、最低限以下の3つの数字を明確にしておく必要があります。

1つ目は、月の固定費(販管費)
家賃、人件費、広告費、通信費など、毎月必ず出ていく費用です。


2つ目は、損益分岐点
「月に何人来院すれば赤字にならないのか」を数字で把握します。
ここではザックリではなく、しっかりとスプレッドシートなどを用いてまとめていくのが基本です。


3つ目は、目標月商(売上)
生活費と将来の余裕を含めた現実的な売上目標を設定します。

この3つが明確になるだけで、漠然とした不安は具体的な課題に変わります。

新規開業時の集客不安を解消する具体的方法

開業初期は「一点集中」の集客設計を行う

多くの院が失敗する原因は、開業初期から複数の集客手法に手を出すことです。
チラシ、SNS、ポータルサイト、広告などを同時に行い、どれが効果的なのか分からなくなります。

開業初期は「1つの集客導線」に集中することが重要です。

治療院マーケター

特に短期で集客効果を生み出すのであれば、確実にチラシによるポスティングにフルコミットするのが基本です。
地域への認知獲得から集客までの効果性を生み出しやすいため、ここに集中するのが理想的です。

ホームページは「作るもの」ではなく「機能させるもの」

ホームページは名刺代わりではありません。
見込みとなる患者様が来院を決めるための「大切な判断材料」です。

新規開業時のホームページでは、以下の要素が必須です。

  • 誰の、どんな悩みを解決する院なのか
  • 他院との違いは何か
  • どんな流れで通院するのか
  • 料金や施術内容が明確か
  • 不安を解消する説明があるか

これらが整理されていないと、利用する前の患者様の不安は解消されません。事前に「なんか良さそう」と思ってもらえるような仕掛けにしていくことが、効果性を高める大きなポイントになります。

治療院マーケター

ホームページは自作ではなく、依頼するケースがほとんどだと思います。そのため、こういった要素をしっかりと伝えて対策してもらえるようにしておきましょう。
Kuruinでは、これらの要素を組み込んだオリジナルデザインのホームページ制作を行っています。

Googleマップ対策は開業初期から必須

広告費に依存しない集客を目指すのであれば、Googleマップ対策(MEO対策)は避けて通れません。
開業直後から正しく運用することで、中長期的に安定した集客が見込めます。

重要なのは「投稿」「情報の一貫性」「口コミ導線」の設計です。

売上・経営に対する不安を軽減する考え方

自費施術の設計は開業前から行う

売上が不安定になる大きな原因は、保険施術に依存しすぎることです。
新規開業時から自費施術の導線を設計しておくことで、売上の安定性は大きく変わります。

無理に高額メニューを作る必要はありません。
重要なのは「なぜ自費なのか」を患者様が理解できる説明です。

Kuruinでサポートしている院の特徴として、ケガに対する保険施術は行いつつ、自費の部分もしっかり強化していくパターンです。院の状況に合わせて内容も変化しますが、大きく偏ったやり方ではなく、本来やるべき資格者としての部分も強化した設計を行います。

紹介が自然に生まれる院内設計を意識する

紹介は非常に強力な集客手段ですが、意図せず待つものではありません。
紹介が生まれやすい院には共通点があります。

  • 説明が分かりやすい
  • 改善までの診立てが分かる
  • 患者様が「人に話したくなる理由」がある

こういった当たり前のようなことを意識した設計が、長期的な不安解消につながります。
そして満足度が高くなりやすいため、自然と紹介が生まれるという流れを構築することができます。

不安をゼロにすることはできないが、コントロールはできる

整骨院や接骨院の新規開業に不安はつきものです。
しかし、その不安が「何となく怖い」という状態なのか、「対策が分かっている課題」なのかで、行動は大きく変わります。

整骨院・接骨院経営は、感覚ではなく確実に設計で結果を左右します。
正しい順序で準備し、再現性のある集客と経営の仕組みを作ることで、不安は確実に小さくなります。

Kuruinでは、開業初期から広告に依存しない集客導線を構築し、長期的に安定する整骨院経営を重視しています。
新規開業を成功させるために、まずは「不安の正体」を正しく理解することから始めてみてください。

開業前の数値設計・集客設計などの支援も行っています。これから開業していく際の不安などは無料でご相談可能ですので、お問い合わせorLINE公式より気軽にご連絡ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
CONTENTS