【 鍼灸院 】鍼灸院開業しても失敗する人の特徴5つと理由を解説!

鍼灸院を開業しても失敗する人の特徴5選

鍼灸院は整骨院や接骨院などと異なり、健康保険を基本的に使用しない自費施術がメインになっていきます。その場合、売上を戦略的に立てていない場合には失敗する可能性があります。

今回は、鍼灸院を開業しても失敗してしまう人の特徴とその理由について詳しく解説していきます。
これから鍼灸院を開業しようと考えている方、鍼灸院を開業したけど上手くいっていない方などの参考になりますので、ぜひ最後までご覧ください。

“一人鍼灸院で100万円を稼ぐために必要な考え方”も解説していますので、興味のある先生はご覧ください。

CONTENTS

鍼灸院の状況を確認

失敗してしまう特徴に入るまえに、実際の全国の鍼灸院のデータを確認していきましょう。まずはマクロの情報を知り、そこから自院の状況を見ていくのが通常の流れになります。

【R6時点】鍼灸師の総人数

資格区分人数(実人員)
はり師136,736 人 (厚生労働省)
きゅう師134,730 人 (厚生労働省)
治療院マーケター

鍼灸師といっても、はり師ときゅう師で合否も分かれていますが、おおよそほとんどの人が鍼灸師ということになります。

【鍼灸師】年度別推移データ

年度はり師きゅう師
平成24年100,881 人99,118 人
平成26年108,537 人106,642 人
平成28年116,007 人114,048 人
平成30年121,757 人119,796 人
令和2年126,798 人124,956 人
令和4年134,218 人132,205 人
令和6年136,736 人134,730 人
治療院マーケター

ここ数年で増加傾向です。
最近の鍼灸師では独立はもちろんですが、トレーナー活動などを行っている先生も増えています。
つまり、鍼灸師として生きる道は広がっているものの、ちゃんとやらないと競合となる人たちには負けてしまう可能性もあります。

【データ】鍼灸院の数

年度はり・きゅうを行う施術所数あん摩・マッサージ・指圧
はり・きゅう複合施術所数
平成30年30,450 件 (厚生労働省)38,170 件 (厚生労働省)
令和2年32,103 件 (E-Shugi)38,309 件 (E-Shugi)
令和4年33,986 件 (厚生労働省)38,589 件 (厚生労働省)

鍼灸院に至っては、令和4年で約4万件近くまであります。整骨院や接骨院はもちろんのこと、鍼灸院単体としても競合が増えている傾向にあります。

データから考えるこれからの鍼灸院

ここまで見てきたデータの推移で考えるべきことは、以下のような内容になります。

  • ただ鍼灸を提供するだけでは難しい
    • 鍼灸を提供するだけでは、選ばれ続けるというのは基本的に難しくなっていきます。今は問題なくても、次のフェーズに入った時には淘汰される可能性もあります。
  • 鍼灸を知ってもらい、利用してもらう戦略が確実に必要
    • 鍼灸を知っている人・利用したことがある人よりも知らなかったり、利用していない人の方が圧倒的に多いです。つまり、この層にどうやってアプローチしていくのか?などの戦略が必要になります。
  • 競合よりも良い技術提供するためのインプットが必要
    • 確実にこれからは競合との比較が出てきます。競合よりも良い鍼灸を提供するには、インプットを常にしていく姿勢が重要になっていきます。
  • 鍼灸×トレーニングなど複合型モデルがこれから伸びる
    • これからは整骨院や接骨院同様に、複合型のビジネスモデルが伸びる可能性があります。鍼灸だけでなく、親和性の高い内容と組み合わせることで、利用者の幅を拡大することができます。
  • 開業するなら、1日でも早い方が良い
    • 今後も鍼灸師の増加傾向があると考えるのであれば、開業思考の方はなるべく早く鍼灸院を開業するのが重要になっていきます。その理由は単純で、競合が増える前にエリア内で優位性ある状況を作ることで中長期的に安定した経営ができるということです。

鍼灸院単体として生き残っていくには、様々な考え方を変えていく必要が出てきます。そのため、これから紹介していく失敗する特徴5つに当てはまる場合にはすぐに見直すようにしていきましょう。

逆に言えば、この失敗する特徴を行わなければ成功する可能性は高いと言えます。ぜひチェックしてみてください。

鍼灸院開業しても失敗する特徴5つ

治療院マーケター

ここから本題となる失敗する特徴5つです。鍼灸院はしっかりと運営の軸を持つように構築すれば成功できる可能性は高いのでぜひトライしてみましょう!

失敗する人の特徴5つ

  • 自分の院の軸が決まっていない
  • 集客戦略が立てられてない
  • 紹介してもらえることが少ない
  • 単価設計が曖昧or適当
  • 全て自分でやろうとする

01.自分の院の軸が決まっていない

これから開業する人はもちろんのこと、開業している人も鍼灸院としての軸が無い場合にはリスクが高くなります。

自院の軸とは、対象の症状や顧客などのペルソナ設定や提供までの流れなどを意識的に決めているかどうか?です。これは、初期の認知・集客の流れを構築するうえでも重要になっていきます。

自分の院の軸=コンセプト設計
このような解釈で問題ありません。そのコンセプトに合わせてホームページを作成したり、チラシを制作することが基本となります。

治療院マーケター

あなたの院のコンセプトは何ですか?と聞かれて、すぐに答えることができなかったり、曖昧だなと感じる場合にはその可能性を秘めているということです。

対策ポイント

コンセプトの設計は、リーンキャンバスという手法を用いるのがおすすめです。
リーンキャンバスとはビジネスモデルの可視化を行うためのシートで、9つの項目を埋めていくことで作り上げることができます。

リーンキャンバスについての解説記事はこちら

02.集客戦略が立てられない

次に、集客の戦略が立てられないケースは厳しくなるのは想像しやすいと思います。

人がどのように足を運ぶのか?というのを考え、それに合わせた導線設計をしていく必要があります。
そのため、「治療院の集客テンプレ!」や「チラシテンプレ!」みたいなのには、運の要素が多く含まれているためリスクがあることを認識しなくてはいけません。

集客とは基本的に以下の流れになります。

集客までの流れ

  • 認知・興味
  • 調べる(検索)
  • 比較検討
  • 来院意思決定
  • 利用して、継続有無の決定
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まず知ってもらうために、何をするのか?どうやって人は知るのか?から考えなくては集客というゴールにはたどり着けません。

これらの流れについて詳しく知りたい先生は、以下の記事で詳しく解説しているので実践してみてください。

03.紹介してもらえることが少ない

集客に関連することですが、紹介に関しては”顧客満足度”がダイレクトに関わってくる項目になります。

紹介をしてもらえることが少ない=施術やサービスの質に課題があるということになっていきます。
どこに課題があるかは、院の運営状況によって異なるため断定したことは言えませんが、ひとつひとつの状況を見直すことが必要になります。

考えの整理に使える思考の例

  • 自分が飲食店を紹介する時には何を考えて紹介するのか?
  • 歯医者を紹介するとしたらどんなところを選択するのか?
  • 人に何かを進めるときに、自分は何番目の情報を選ぶのか?
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“紹介をする立場”として考えると、思いつくこともあるのではないでしょうか?
実際に、紹介しようと考える時には誰でも同じ心理ということです。

紹介に関する詳細は、以下の2つの記事で解説しています。両方の観点から思考の整理に役立ててみてください。

04.単価設計が曖昧or適当

これは意外と自然の流れで決めてしまっていた場合には、売上がうまく上がらずに悩む可能性が高いです。

単価を決める前のキホン
最大稼働×単価×営業日数=最大売上予測

まずはこれを算出していくのが基本となります。これを見ずに、「何となく」や「感覚で」といった具合で単価を決めていくケースでは失敗のリスクが高まります。

最大売上予測が1人治療院なら120万以上になるように設定をするのがおすすめです。そして最大稼働は確実に難しいので、7割の稼働で80万以上を毎月出せるように設計していくイメージです。

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Kuruinでは、実際にこの考え方をベースに施術ごとの単価設計を行っています。単価決めはしっかりとやれば成功にもつながるので、数字が苦手な方も向き合ってみましょう。

そして単価の決め方については、1分あたり単価からひも解いて決めていくとサービスの質との乖離が生まれずに上手くいきます。市場の単価も見ますが、参考程度にしておき、サービス優先で決めていくのが重要です。

05.全て自分でやろうとする

最後に失敗のリスクを孕んでいる要素で言えば、全て自分でやろうとすること
一人治療院の場合、施術サービスの質を上げていくことが何よりも大切です。

ですが、それ以外にもやるべきことが多かったりします。SNS運用やHPの適切な運用、MEO対策など限られた時間の中で認知から集客もやらなくてはいけないのが事実としてあります。

治療院マーケター

それを打開するには、サポートメンバーやサポートしてくれるサービスを活用するの一番早いです。そして、それには色々な条件もあると思いますが、一人雇用するよりも安い価格で出来るのであれば積極的に活用すべきです。

これからの鍼灸院は、今までとは違う戦略を取っていき地域で1位の状況を意図的に作りだすことで中長期的な経営が安定していきます。

他と違う選択をするから、成功する可能性も変わっていきます。”一人でやるのが当たり前”ではなく”より円滑に、もっと良くなる運営方法は何か?”を模索していく方が確実に成果へと直結するので思考から変えていくのがおすすめです。

鍼灸院開業は準備で決まる

鍼灸院の開業は、始まる前の準備がとても重要です。

店舗選定やコンセプト設計だけでは人が来るための戦略は構築できていません。具体的に人がどうやって来るのか?というのを事前に考えて準備していくことが成功へとつながっていきます。

これから鍼灸院を開業しようと考えている先生は、今回の記事の内容を元に現状を見直してみてください。運営方針が定まっていけば、一人治療院で100万の達成は可能です。

治療院マーケター

月に50万以下になってしまう治療院の多くは、これらが圧倒的に不足していることが考えられます。
準備をして、適切な行動を取れば毎月80万以上は安定的な収益を上げることができます。

開業前の準備に関しても解説していますので、気になる方はぜひご覧になってみてください。

開業前の戦略構築で悩んだら

鍼灸院の開業準備や戦略構築で悩む先生はとても多くいらっしゃいます。

これから益々市場では、厳しい状況になると考えられるため、戦略なき開業はとても危ないと言えます。
そのようなお悩み相談や実行までの戦略構築などについてはKuruinにもご相談いただけます。

Kuruinでは、強制的な運営方針ではなくご要望の内容に沿って成果が出るようにサポートをしていきますので、ご安心ください。
実際に、サポートに入っている鍼灸整体院では開院5ヶ月で40名の新規・7ヶ月で売上120万達成という結果も出ています。

実際に実行する段階までは無料相談が可能ですので、これから開業する先生や今開業したけど上手くいかずに悩んでいる先生は、無料お問い合わせorLINE公式から気軽にご相談ください。

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