【 整骨院/整体院 】回数券設定金額の考え方について詳しく解説!

整骨院/整体院で回数券の金額設定の考え方を解説
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【 整骨院/整体院 】回数券は行うべきなのか?

整骨院や整体院で回数券を導入し、経営しているところは益々増えているように感じます。では、実際に回数券は行うべきなのか?という視点で考えるとどうでしょうか。

しかし「売上のため」だけの回数券ビジネスモデルでは、低評価の口コミにつながってしまったりするのでリスクも伴います。

中長期的な視点で考えた施術を行いたいということが芯にある場合には、問題なく導入した方が良いと思っています。一方で、売上向上のためという視点で行っていると、見透かされて離反されたり回数券の更新などが乏しくなることが多くなります。

そして上記の前提を進んだ先に、疑問に感じるのが”回数券の単価”ではないでしょうか?
「何回でいくらにすればいいんだろう?」「わからないから適当で良いか」といった悩みや曖昧な意思決定で決めている先生もいらっしゃいます。

治療院マーケター

実際には売れるための仕組み作りが重要になってくるため、単価設定というのは結果に大きな差を生みます。曖昧に決めることなく設計できる方法について詳しく解説していきます。

回数券を使って経営を安定させる方法については詳細を別の記事で解説しているのでご覧になってみてください。

回数券を利用することによる効果

回数券を利用することによって得られる効果はいくつかあります。その効果が以下の3つです。

回数券3つの効果

  • リピート率の担保
  • キャッシュフローの安定化
  • 中長期の来院につなげられる

効果をしっかりと理解した状態で、本題の回数券の単価設計に進むというのが重要です。
曖昧な理解ではなく、ビジネスモデルをインプットしてから「どうやってやるか?」を具体的に決めていくことが大切です。

多くの治療院にあるケースでは、「いくらで売るか?」が先に来てしまって本当の意味や狙うべき意図がズレることもあります。それを知らずに経営をすることは、最終的に上手く売上が成り立たなくなってしまい廃業に追い込まれるということもあります。

こういったことが無いようにしっかりと効果について理解をしておくようにしましょう。

01.リピート率の担保

まず、一番のポイントはリピート率の担保です。

当然ながら、回数券なので複数回の来院が決まることになります。この複数回の来院によって患者様に得られるメリットがしっかりと明確になっていることが大切です。

  • 複数回来院が必要な症状であること
  • 症状の改善までの診立て説明があること
  • 根本的に改善したい意向があること

こういった条件によって回数券は購入につながっていきます。

治療院マーケター

治療院の回数券が売れる仕組みの大前提として、リピートの必要性を患者様自身に理解していただくことが何よりも重要になっていきます。

02.キャッシュフローの安定化

次にこれも当然ながら、キャッシュフローの安定化にもつながっていきます。複数回の来院を確約させる手法なので、単月の売上最大値を引き上げることが可能になります。

ですが、闇雲な単価・回数はおすすめしていません。

これは持続可能な状態であるかどうか?という視点で考えれば当然ですが、数十回・数万~数十万の意思決定をするわけなので患者様にも心理的ストレスがかかっています。

「自分ならこの金額・回数を払うのか?」という客観的な視点で一度考えるべきです。多くの治療院がこういった思考を飛ばして、金額設定をしているので上手くいっていないというのが事実としてあります。

このような障壁を減らしていくためにも単価設定が重要になりますが、しっかりと構築していくことができれば中長期的な売上安定化にもつなげることが可能になります。

03.中長期の来院につなげられる

回数券は中長期的な来院につなげられる効果も持っています。

1回の回数券購入では、数回分のことが多いです。ですがこの回数券購入後には来院するという接触ポイントを作れていることが重要な要素になります。これは、接触回数が増える=単純接触効果を得られることで副次的な効果を享受できるということです。

単純接触効果(ザイオンス効果)とは?

繰り返し接触することで対象への好意や関心が高まる心理効果です。心理学者のロバート・ザイオンスによって発表され、恋愛、対人関係、マーケティング、営業など幅広い分野で活用されています。

回数券の真の効果は、売上ではなく中長的な利用継続につながることだとKuruinでは考えています。患者様が症状を改善するために複数回の来院が必要なケースは多いため、回数券の仕組みが構築されると利用継続とともに満足度向上から紹介される仕組みへと移行していきます。

【 整骨院/整体院 】回数券単価の決め方について

そして、ここから本題の回数券の決め方についてです。治療院回数券の主な決め方は以下の3つです。

回数券の単価設計は以下の3つで行います

  • 分単価で考える
  • 割引率を考える
  • 回数について考える

単価設計は、ひとつずつ分解して構築していくと“売れるための仕組みづくり”にもつながっていきます。

01.分単価で考えること

〇回〇万円という考え方で金額を決めていませんか?回数券の金額を決めるときに重要なことは、”分単価”でいくらなのか?を考えることです。

これは施術時間に対して、サービスの質との整合性を見極める際に重要な要素になります。
分単価なので、1分あたりいくらなのか?が明確になります。

保険施術×整体施術で運営している治療院

目安/1分あたり単価110~130円

整体施術メインの治療院

目安/1分あたり単価130円~150円

あくまでも目安になってくるので、必ずこの枠の中に納めなくてはいけないわけではありませんが基本的にこの軸に当てはめて考えていくと100万の売上を7割の稼働でも出せるようになってきます。

治療院マーケター

仕組みが構築するだけでも収益増加には大きな影響をもたらします。何となくという決め方でないため、サービスの質との整合性をはっきりとさせておくことが購入につながるということになります。

02.割引率について

割引率と支払い価格への工夫を行うことも重要です。基本的には、回数券に関して3パターン用意するのが望ましいです。その理由は、「ゴルディロックス効果」と呼ばれる心理学が関係しています。

ゴルディロックス効果とは?

3段階の選択肢が提示された場合に、人間が無意識のうちに「極端ではない真ん中の選択肢」を選んでしまう心理効果です。

つまり、3つ回数券を用意するとそのうちの真ん中の価格帯を一番選ばれるのでそこで売上を伸ばせる単価設計にしていくイメージになります。

分単価130円/1枠時間50分で割引率を例にして考えてみましょう。
(※通常価格=130円/分×50分=6500円)

  • 4回・・・3%(割引価格6305円/1回=合計25220円)
  • 8回・・・7%(割引価格6045円/1回=合計48360円)
  • 12回・・・10%(割引価格5850円/1回=70200円)

割引率は3回目よりも5回目で上げるイメージ。12回券に関しての割引率は10%にしても70000円以上かかるので金額への支払いに余裕がある方や施術で本当に改善したい方が購入するイメージです。

Kuruinが推奨しているこのやり方は、18回や24回みたいな回数を増やしていく手法ではありません。理由は単純で、その回数が本当に必要な施術・身体の状態かどうか?という判断が正確にはできないからです。今の状態から症状が改善していくまでの診立て上で必要な回数で設計することが購入にもつながっていきます。

なので、中長期的な視点での回数券での経営安定化を図りたい方向けです。短期で100万や150万を目指すやり方もありますが、これだけ治療院経営が不確実な時代になっている今、長い目で見た時の将来性もしっかりと考える必要があります。

03.回数について

分単価と回数の部分の解説でお話をしてきましたが、患者様の悩みの本質は「今の状態を改善したい」という目的があります。

そのため、それに沿った適切な回数と単価設計をしていくと毎月の回数券購入率が維持されていくため経営上も安定的になっていきます。
一方で、整骨院や整体院の回数券は高額なところが多いため患者様も懸念している声をよく聞きます。そのような観点から、過剰な回数・金額も高額ではないもので設計すると、心理的なハードルも低くなるので購入率も上げることができます。

治療院マーケター

回数券はやり方と設計方法で結果も変わってくるので、丁寧に考えていくようにしましょう。

回数券が売れるための集客戦略

ここまで回数券の単価・回数に関してロジックの視点で考えた解説をしてきましたが、実際には回数券が売れるための集客戦略も重要になってきます。

闇雲に初回施術を500円~1000円台に落として利用ハードルを下げさせ、次回以降に利用できる20回以上の回数券をかわせるという手法は、本質的なマーケティングではありません。情弱ビジネスに近いやり方です。
「これを買わないとあなたの身体は良くならない」という方向性へ持っていくことが目的になると治療院としての本質も見失っているのでおすすめしていません。

回数券の購入率を高くするためには、集客の時にそれを購入できる人を単純に集めなくてはいけません。温度感の高い方(=本当に良くしたい方)を集客するためのチラシデザイン・ホームページ構成などにしていくことが結果的に理想的な経営に近づいていきます。

治療院マーケター

回数券の導入や改善を図りたい整骨院や接骨院、整体院の先生は集客戦略から見直していくようにしましょう。

回数券が売れずにお困りの先生へ

整骨院や整体院において、収益を上げる手法で回数券を導入しているところはとても多いです。

その中でも、どうやったらうまくいくのか?本質的な経営から外れずにできる方法はないか?と考えている先生には今回解説してきた内容がマッチすると思います。
高額・過剰な回数の回数券モデルをやりたくないという先生も多いので、参考になればうれしいです。

Kuruinでは、整骨院や接骨院、鍼灸院、整体院のマーケティング×デザインの要素で集客から収益アップのサポートを行っています。
整骨院や整体院の回数券導入や購入率が伸びずに悩んでいる先生は、一度無料相談可能ですのでお問い合わせorLINE公式より気軽にご連絡ください。

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