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【 整骨院/接骨院 】”経営が厳しい”本当の理由とその特徴5選を解説

「整骨院や接骨院の経営が厳しい・・・」
こんなことを聞いたり、そんなイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうなってしまうのには理由があり、それぞれの特徴もあります。

本質的な理由や特徴に目を向けていかなくてはこれからの時代では厳しくなっていく一方です。保険請求が厳しい・・・。競合が多い・・・。確かにこれも理由になりますが、これは表面的な考え方でマクロでしかありません。
もっと掘り下げた考え方をすれば、本質的な部分が見えてきます。
今回は、整骨院や接骨院の経営が厳しい本当の理由について解説していきますので、気になる方は最後までご覧ください。
廃業の本当の理由という観点でも解説していますので、興味のある先生はご覧ください。


【 整骨院/接骨院 】経営が厳しい理由


整骨院や接骨院の経営が厳しい理由は、以下の3つが主に当てはまります。
厳しい理由3つ
- 需給のバランスが崩れている
- 正しい保険請求を知らない
- 集客・売上を感覚で行っている



ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
01.需給のバランスが崩れている
需給のバランスとは、供給する整骨院・接骨院が増えたことによって顧客の分散が働いているということです。


柔道整復の施術所は、令和4年(2022年)時点で50919件となっていることによって需給バランスが崩れてしまっている可能性が考えられます。
それに伴い廃業するケースも増えてきているため、これからの時代は増減が激しくなる可能性も考えられるためここから更に増え続けることは考えにくいです。
ただし、最近では理学療法士や資格を保有していない整体師による開業も増えてきているためそれらを加味すると増加傾向であることは間違いありません。
02.正しい保険請求を知らないから
次に経営が厳しい理由は保険請求についてです。経営が厳しいのは「保険請求も厳しいから・・・」という情報を鵜呑みにしていることが関係してきます。
正しい保険請求を知らない又はケガの施術や対応スキルが無い=自費じゃないとダメ!と言っているケースもあります。柔道整復師は本来ケガに対しては保険請求が可能です。
- スポーツによる捻挫
- 転倒や接触による骨折や脱臼
- 急な動作で生じた肉離れ
これらは一例ですが、保険請求が100%できます。上記のような処置ができないから自費という安易な考えになっていることもあります。
とても厳しい表現にはなりますが、本来の技術提供ができるようなスキルアップをしていかなかった結果、自費に移行しているのであって、実際には保険請求を行っていきながら経営をしている整骨院や接骨院もあります。



不正請求をしているケースは論外ですが、正しい請求を知り、本来の業務で顧客増加を図れれば何も問題にならないはずです。
SNSやYouTubeの発信者が本当にケガの処置ができるのか?というのが本来見るべきもう一つの視点です。
03.集客・売上を感覚で行っている
最後に、経営が厳しくなっていく理由は集客や売上に対して“感覚で行っている”ことです。
ロジカルな考え方や他の業種などでも普遍的に用いられている手法などを知らなずに、「こうやればうまくいくかな?」といった具合で感覚で行っている場合には、当然ですが思うような結果が得られずに経営が厳しくなっていきます。
集客にも、売上アップにも本質的な考え方からひも解いていけば、誰にでも再現性がある方法は見つかります。
それを知っているか・知らないかという差でしかありません。感覚ではなく、正しい思考へとアップデートすることが現状を変える方法のひとつになります。
集客に関する思考の基本は以下の記事で解説していますので、ご参照ください。


経営が厳しくなる治療院の特徴5選


ここまで”経営が厳しい理由”について解説してきましたが、そうなってしまうのにはしっかりとした特徴があります。
経営が厳しくなっていく整骨院や接骨院の特徴は以下の5つになります。
経営が厳しくなる治療院の特徴5つ
- 集客の流れが構築できていない
- 人が来るまでとその後の仕組みが弱い
- 顧客満足度が低く、離反率が高い
- 施術の技術の幅が狭い
- リピート利用の患者様が少ない



これらをひとつずつ詳しく解説していきます。
01.集客の流れが構築できていない
集客の流れが理解していない場合には、徐々に経営が厳しくなっていく可能性が高いです。
こういった思考は注意が必要です!
- 集客は広告が基本だと思っている
- 集客はチラシの枚数で決まる
- SNSをやれば集客できる
このような情報を鵜呑みにしてしまっていると、集客の流れを本質的には作れないため結果的に多額のコストをかけて広告をかけたり、ポスティング枚数が増えていきコストがかかるという負の連鎖へとつながっていきます。
集客の基本を知っていれば、月1万以下のコストで10人以上平均で新規獲得する流れを構築することができます。広告などのコストをかければ更に集客ができる状況を作れているかどうかで大きな差になります。


02.人が来るまでとそのあとの仕組みが弱い
実際に整骨院や接骨院を経営していく際には、集客だけでは上手くいかないことの方が多いです。
集客だけでなく、リピート率が一定水準以上をクリアしていかなくては基本的に厳しくなっていきます。2回目・3回目のリピート率目標をコンセプトごとに決めておくことで、それが指標となり毎月のチェック項目になっていきます。



このように仕組みとして数値管理をしていくことで当月の良くない部分・良い部分が見えてくるので、改善する方向性ややる行動の内容も決めやすくなります。
リピートに関する疑問解消のための記事もありますので、ご参照ください。


03.顧客満足度が低く、離反率が高い
リピート率と並行して影響を及ぼすのが、”離反率”です。
この離反率の高さこそ、経営の不安定化の要素になりやすいというのが傾向としてあります。離反率の高さは慢性的な問題に近いので院の運営方法や患者様への向き合い方を変えなくてはクリアしていくには難しいです。
Kuruinでは、離反率が高い=顧客満足度の低下を表す指標として扱っています。毎月の良くなった方や通院を終える方は除き、理由が不明だったり、通院指導はしていたものの来院が途切れてしまったというケースのことを指します。
毎月の離反が新規数よりも多ければ、当然経営は悪化していきます。出ていく数と入ってくる数が不釣り合いになっていれば当然右肩下がりになるというわけです。
離反率に関する詳細はこちらで解説しているので、ご参照ください。


04.施術の技術の幅が狭い
正直な話、現代の整骨院や接骨院経営では単純な施術スキルだけなら失敗する可能性が高くなります。
その具体的な考え
体が良くなる過程で運動療法やトレーニングなどの部分まで必要になりますが、ここの知識をインプットしていなかったり、実際に行う仕組みが成り立っていない場合に患者様が離れていく可能性が高くなります。
実際の流れのイメージ
- 手技療法による疼痛緩和
- リハビリによる機能回復
- 運動療法による基礎筋力・機能の向上
これは、運動学の知識や体の基本的な歩行時の動作、基本姿勢などを理解しそれを取り戻すためのスキルになっていくので単純に手技でというような考え方とは変わってきます。
昨今の開業している整骨院や接骨院の傾向として、技術的にもこういった内容に合わせてレベルアップしているところが多くなってきています。



今後は益々サービスの質が問われたり、痛みの改善から生活の質向上や運動機能向上までのサポートがあるかどうかで、経営が安定するかどうかが決まってくると考えています。
05.リピート利用の患者様が少ない
最後に知っておくべきことがリピート率ではなく、リピート利用者数についてです。
リピート率は、単月内での来院率を示します。
それに対し、リピート利用とは一度良くなった方や通院が途絶えた方の再来院のことを指します。
再度利用していただく=その時の施術内容や症状の改善など印象が良いということ。
これは、顧客満足度が高ければ高いほど再利用はもちろんのこと紹介にもつながります。
つまり、紹介者数が少ないというのは現在の通院中の患者様の満足度が関係しているとも言えます。
顧客満足度からひも解いて考える紹介に関する詳細は以下の記事で解説しています。


経営が厳しくなるのには理由がある


今回は、整骨院や接骨院の経営が厳しい理由とその特徴について詳しく解説してきました。



このような経営の不調に陥るには、必ず理由が存在します。今回の内容に大なり小なり当てはまると思う治療院の先生は今すぐに行動や考え方を変化させていくしか現状は変わっていきません。
行動をすることでしか変えられない
実際に毎月の売上が思うように上がらない・患者様が増えないと悩んでいるだけでは何も変わらないのが実際です。
行動に移していくことでしか変化は生まれません。
ですが、その行動の意思決定の仕方もかなり結果へと影響するので慎重に考えるべきです。
・課題は純患者数が少ないこと
・問題点は集客or離反離脱があげられる
実際には離反率の高さや単月内でのリピート率に問題があるとした場合に、本来ならこの問題点を解決するために試行錯誤する必要がありますが、集客の方が心理的にもハードルが低いこともあり、コストをかけて人を集めようとするケースがあります。
これでは、本質的な解決から目を背けていることになり、思うような結果が出てこないという流れのスパイラルに入ります。



今の自分の整骨院・接骨院にはどこに問題があるのか?をしっかりと向き合い、改善しようとすることが売上への変化につながります。
“変化を意識し行動すること”は日本人は苦手なので、より真剣に向き合う必要があります。
治療院経営状況を打開したい先生へ
今回解説してきた内容を解消していくには、自院だけでは解決できない問題なども出てくる可能性があります。



最後のトピックで解説したように自院の本当に解決するべき課題や問題点に向き合えるか?というのが結果を大きく変えていくので、第三者の意見を取り入れるのが正直一番早く解消できます。
自院の経営状況を打開していくためには、今回の内容を踏まえて変化と行動を意識するようにしましょう。
Kuruinでは、経営に関する集客・顧客管理などの課題に対するサポートを行っています。オフライン・オンラインでの施策構築や現場経験に基づくリピート率向上の考え方などのアドバイスも可能です。現状の経営状況から打開したいと考えていらっしゃる場合には、無料相談のお問い合わせorLINE公式よりご連絡ください。